熱伝達とは?熱伝導との違いも解説

「熱伝達」という言葉を見たり、聞いたりしたことはありますか?
よく似た言葉として「熱伝導」という言葉もあるため、「熱伝達」と「熱伝導」の明確な違いがわからなかったり、上手く説明できなかったりすることがあるのではないでしょうか。
よく似た言葉だからこそ、違いをしっかり知っておきたいですよね。
今回は熱伝達について、熱伝導の違いも含めて見ていきましょう。

熱伝達と熱伝導の違いは?

まず「熱伝達」というのは、別々な2つの物質の間で、熱が伝わっていく現象を指します。
たとえば暖房器具を使った時、温められた空気が建物の壁に当たり、空気から壁へと熱が移動するような状態のことです。
一方で「熱伝導」というのは、ある物質の中を熱が伝わっていく現象のことです。
物質が何なのかは関係なく、どんな物質であれ、その中を熱が伝わっていけばそれが熱伝導です。
また、熱伝導は「1つの物質の中を熱が伝わる現象」を指します。
熱が伝わるという意味では、熱伝達とほぼ同じです。
熱伝達は2つの物質の間で熱が伝わることなので、1つの物質に熱が伝わる熱伝導とは違うことがわかりますね。

熱伝達と熱伝導はまったく違うもの!?

上記で紹介したように、熱伝達と熱伝導は言葉は似ていますがその原理はまったく違うものです。
熱伝達についてしっかり理解するためには、熱伝導との違いを理解することも大切です。
熱伝達は2つの物質の間を熱が伝わっていき、熱伝導は1つの物質の中を熱が移動する、流れていくようなイメージで覚えておきましょう。
さらに熱伝達で行われる熱の移動は「対流」と呼ばれます。
この他にも、個体と流体の間で熱伝達が行われる場合、個体の分子から電磁波が発せられ、流体の分子へと吸収されていきます。
この現象で熱が発生するのですが、これを「放射」と呼びます。
熱伝達における対流と放射についても覚えておきましょう。

熱伝達と空気の関係について

熱伝達では対流という現象が起きます。
個体と流体の間で熱伝達が行われるわけですが、この時の流体の代表例として空気が挙げられます。
家庭内での空気の対流を例に上げると、ストーブを使って部屋を温めるとします。
高温になったストーブに空気が触れることで、空気に熱が移動し、空気は流れることでまた別な物質へと熱を移動させます。
この熱の移動がいわゆる対流となります。
温められた空気が家庭の別な物質に熱を伝え、家全体が暖かくなっていく形です。
 

熱伝達率とはどんなもの?

熱伝達率は、熱エネルギーの伝え易さを表す値のことです。
個体の表面と、流体の間の温度差が1度で、表面積が1平方メートル、1秒で流れる熱量を表します。
この熱伝達率を考えないといけない場面もあるのですが、実際の熱伝達率は環境によっても変化するため、一定ではありません。
そこで設計段階などの熱伝達率では、実用値が利用されます。
たとえば屋内では熱伝達率の実用値は9W/㎡Kが使われ、屋外では23W/㎡Kという値が使われます。
このように環境の変わる屋内と屋外で別々な実用値を使い、熱伝達率について考えます。
この実用値を把握しておくことも必要大切です。
 

まとめ

熱伝達と熱伝導はよく似た言葉ですが、まったく違う現象です。
どちらも化学の分野ではよく出てくるので、違いを理解しておかないと混同してしまいます。
熱を伝えるのか、熱が異なる物質間を移動するのか、ここが大きな違いですので、この点を把握しておきましょう。
熱伝達で行われる熱の移動は「対流」と呼ばれます。
個体と流体の間で熱伝達が行われる時、個体の分子から電磁波が発せられ流体の分子へと吸収されるのですが、この時に熱が発生することを「放射」と呼びます。
また、熱エネルギーの伝え易さを表す数値として「熱伝達率」があります。

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