過熱とはどんな意味？加熱との違いは？ | 冷却水循環装置(チラー)なら当社にご相談ください

一般的に「過熱」という言葉は、「熱し過ぎる」という意味で使われます。
ある物が過剰に熱せられている状態のことを指しているのです。
また化学の分野では「沸点以上の温度になっても、液体がもとの状態のままであること」という意味も持ちます。
より厳密に言うと、物質が飽和温度に達しても相変化することなく、高温の状態になる現象を過熱と言います。
その他には「物事の状況が限度を超えて激しくなる」という意味もあります。
何かのブーム、流行など「人気が過熱している」という言葉で表現することもありますよね。
このように「過熱」という1つの言葉でも意味は複数あり、状況などに応じて使い分けられることになります。
「過熱」は化学的な表現以外にも使われることがあるので、正しく理解しておきましょう。

物質に熱を加える時「過熱使用限度温度」という言葉が使われることがあります。
「過熱」という言葉が含まれていることからわかるように、過熱を行う際に関係してくる言葉です。
過熱使用限度温度というのは、過熱できる温度の限界点を指します。
つまりこれ以上は過熱できないというボーダーラインのことです。
過熱使用限度温度を超えて熱を加えると、問題が生じる場合もありますので注意しなければなりません。
 

過熱水蒸気というのは、熱媒体の1つです。
沸点よりも高い温度の、乾燥した水蒸気のことを指します。
水の沸点は100度ですので、100度の水蒸気は飽和水蒸気と呼ばれます。
一方で100度を超える温度を持つ水蒸気のことを、過熱水蒸気と呼んでいます。
過熱水蒸気は加熱処理などに使われていて、より高温の水蒸気を使った処理が可能になります。

ここまで「過熱」や過熱に関する言葉について説明してきましたが、「加熱」はどんな意味なのか、改めて見ていきましょう。
「加熱」は文字通り、熱を加える、つまり対象を熱することを指します。
単純に熱を加えるという意味もありますが、熱を使って対象を加工したり処理するといった意味も含んでいます。
料理でも「加熱する」という言葉が出てきますが、加熱処理というのはまさに熱を加えて何らかの処理をすることです。
特定の対象に熱を加えればそれが加熱ということになります。
 

過熱は、ある対象が必要以上に熱せられている状態のことを指します。
加熱はというと、熱を加えることを指します。
同じ読みの言葉ではありますが、その意味はまったく違います。
過熱は物質の状態を指していて、加熱は行動を指していると言えるでしょうか。
どちらも化学の分野ではよく使う言葉ですが、その違いを正しく理解しておきましょう。
 

過熱と加熱は似ているようで意味の異なる言葉です。
「過熱」は物質が沸点以上の温度になっている状態のことを指し、「加熱」は物質に熱を加える行動を意味します。
この違いを把握し、適切に使い分けられるようにしておきましょう。
また、文字にすると漢字が違うのでわかりやすいですが、口に出して発する場合などは違いがわかりにくくなるので注意しましょう。